好きだけど下車した話


下車するのはライブが辛いから。見てると7人がよぎるから。周りと違う時間に取り残された気持ちになるから。


わたしはタカシ推しで通称やでよし、ボーカル組が大好きだった。今も好き。やでよしの亡霊です。


タカシくんが歌う真っ直ぐな声も、コーイチの癖のある声も、2人の重なった歌声も、コーイチのフェイクに乗っかるタカシくんも、2人が顔を見合わせていたずらっぽく歌うのも見てて涙が出るくらい大好きだった。


ダンサーを支えるように立つバックボーカルの布陣。歌うように踊るダンサー。そこに共鳴する8号車。

初めて目にした超特急のライブは何もかもが新鮮だった。


超特急は荒削りな部分もあるけど、光が当たると一層キラキラして、でもどこか儚くて。

奇跡の掛け合わせで今この瞬間を一緒に生きているんだなって思うような(重てぇ)

たかがアイドルを応援してるだけなのに壮大すぎるだろと思うけど、本当にそんな気持ちを毎回味わってた。

こんな経験は初めてだったから、超特急ってスゲーーーーーーという絶対的な信頼を置いて自分なりに全力で楽しませてもらって、応援した。


ずっと7人でいてくれたらなってそれだけが望みだったし信じて疑わなかった。

2016年、愛す in wonderlandの代々木で聞いた、超特急は未来だというコーイチの言葉。

目の前でいつも最高のものを見せてくれたから。7人がくれる時間の楽しさを知ってたし、自分が見たもの聞いたもの感じたものこそが全てだった。


THE END FOR BEGINNINGは幕張2公演も横アリもガイシも城ホールも全てが最高でした。

未来しか感じられない。これはキタわ。今この瞬間応援できてるのヤベェ8号車みんな天才ってなった(知力1)


だから7人じゃなくなるなんてことは信じたくなかったしギリギリまで戻って来るかもって諦めなかったし、辞めてから今も超特急じゃないコーイチの姿なんて見たくなかったから見ないようにした。

見たらわたしが楽しかった過去が嘘だったんじゃないかって思ってしまうから。過去の思い出を楽しいままで守りたい一心で。


受け入れられないまま、その後は同じくらいの楽しい思い出をまたいっぱい作ってやる!と謎の負けず嫌いを発揮して、6人の超特急の現場にも変わらないペースで足を運んでペンライトを振った。

でもわたしが見たもの、感じたものは違かった。


6人はとても頑張っていた。


ライブを見ながら頑張ってるなっていう感情は今まで抱いたことがなかった。


7人のときももちろん頑張っていたのは知ってるしこの目で見てきたけど、ステージ上で歌い踊る彼らを見て頑張ってるんだなとしみじみ思うことはなかった。


何かのチャレンジ企画(TEFBのトランポリンみたいなもの)では頑張れ~と応援することはあったけど、一緒に乗り越えるような気持ちでペンライトを振っていた。


曲の世界観に浸ったり、感情を爆発させてコールしたり、一緒に踊ったり。第三者的にこの人達頑張ってるなあなどと考える暇はなくて。


その自分の変化に気づいてしまって、わたしにとって超特急のライブの時間は感情を共有する時間ではなくなってしまったのかとめちゃくちゃショックだった。



ここから先はバックボーカルとしてのタカシくんに限る話になりますが……

推しの役割が増えたことも個人的には大きかった。1人でボーカルを担当するだけではなく、ダンスも増えて(これは本当にどうにかしてあげてほしい)


わたしはコーイチのパートでタカシくんが優しい目で8号車を見ていたり、楽しそうに口ずさんでいたり、口を固く結ぶほど真剣に踊っていたり(笑)、歌っていないときにも「らしさ」が溢れ出ているタカシくんが好きだった。


タカシくんは6人体制になって更に声のブレが少なくなったし、表現力も増した。負けず嫌いなタカシくんの努力の賜物だと思う。


GEのアルバムができたときのインタビューでもレコーディング中のブログでも「自分が分からなくなった」とタカシくんは言っていた。

でも「辛い」とは言わなくて。

その時そこにタカシくんの「らしさ」を感じてしまって、わたしは辛かった。


冗談ぽくでも「1人で歌うのは寂しいし、なんていうか、あんなにたくさんの曲を覚えて歌ってしんどいねんな~あははぁ⤴︎」って言えたら少しは楽だけど、タカシくんはそんなことは言わないし、そういう人だから好きになった。


推しの姿を見て、言葉を聞いて、負の感情が生まれてしまったからわたしはもうタカシくんを応援する資格がないし、8号車はできないと思った。


7人から6人になった今

タカシくんの


"もう一度超特急として一緒に歌いたかった"


という願いを叶えられるのは、わたしが大好きだけど憎くてたまらないコーイチだけ。

わたしには一生かかっても叶えてあげられないし、こんなに悔しいことはない。

悔しくてたまらないけど、もしこれがいつか叶う日があったとしたらやっぱりわたしは喜ぶんだろうな。



ハァ。悲しいよそりゃ。

まだ未練タラタラに本人達大好きですもん。

勝手に悲しくても好きなら下車しなけりゃいいじゃんとも思ったけど、それも試した結果辛かったので。


でもね!!!!!これだけは言わせてほしいんだが、超特急はめちゃくちゃすごい。

だってこちらが思ってる以上に、メンバーが超特急のこと大好きなんです。

もちろん8号車含めて。


ファンのことが大好きなんて建前だろ、自惚れんなって思うじゃないですか。

んなことないんだわ。

いやそう思ってるのはお花畑()だろっていう考えも否定はしないけど、自惚れてもおかしくないくらい、超特急と8号車の関係性ってそういうものだと感じました。


ライブ演出の話とか、新曲、アルバムリリースの度にこれでもかというくらい8号車への気持ちが綴られています。

“俺たちのナタリー”こと音楽ナタリーさんの記事は毎回読み応えしかないです。

(全部読んでほしい、急にやでよし尊い話とか出てくるし、読んでほしい)


ネバギバで1位を取ったとき、デイリーが出た後の数日も追いネバだか追いギバだか柳葉だか忘れましたが、そういう言葉が自然発生するくらい「みんなで1位取ってやるぞ!!!!!!!!!!!」ってリアルタイムで団結力を感じまして

お金ない大学生ながらも、この1枚が1位に繋がれば!という思いでそこそこの枚数を特典なんてなくても買い足しました。


本当にウィークリー1位取ったときは泣いたし、スクランブルの広告も晴れ渡った渋谷のど真ん中で涙ちょろりしながら撮りましたねめっちゃいい写真。

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コールとかもそうだけど、こちら側が自然発生的に愛を形にして、それがちゃんと超特急まで届くところもすごく素敵だなあって思ったんです。


ライブに行っていただければ、それが一発で分かるかと!!!

愛のぶつかり合いです。時には試合みたいになります※2016 愛す。in wonderland バッタマン参照


メンバーのそれぞれの人となりや一人一人の関係性なんかも力説したいところですが、過去ブログや記事を漁ると見えてくるのも楽しみだと思うので………フフッ……フハ



超特急を全身全霊で推した時間は、わたしにとって青春そのもの。

キラキラと現実、儚さと力強さみたいな相反するものが等身大の人間によって表現されている、不思議な感覚でした。


いつか東京ドームに辿り着いた日には天井席から見れたらいいなぁ。


最後に大好きな超特急よ、これからも幸せであれ!あなたたちの笑顔が終着駅です!ありがとうございました。